マンション管理士|村上智史の「士魂商才」 

無関心な居住者が多いマンション管理組合に潜む様々な「リスク」を解消し、豊かなマンションライフを実現するための「見直し術」をマンション管理士:村上智史(株式会社マンション管理見直し本舗 代表)がご紹介します。

管理組合理事長を激怒させた管理会社のズサンな仕事ぶり

先日、都内マンションの理事会にて、組合理事長さんが激怒した事件が発生しました。 以下、事件の経緯を説明しましょう。 ■ 昨年12月に消防点検が実施され、管理会社が屋内消火栓からの水の流量を測定した結果、規定以下の流量が確認されたこと、そしてその…

利益相反の極み!「管理者管理方式」のマンションの実態とは?

先日、都内のマンションの区分所有者の方から、管理会社との契約についてご相談を受けました。 このマンションでは、区分所有者(組合員)による理事会が設置されておらず、区分所有法上の管理者には管理会社が就任しています。 こうしたマンションは、「管…

日経記事「マンションの管理が崩壊するとき」は他人事ではない!

11月5日付の日経新聞に、「マンションの管理が崩壊するとき」と言う記事が掲載されていました。 www.nikkei.com 本記事の要約は以下の通りです。 ■ 東京都新宿区にある、築40年近い約80戸のマンションでは昨年の秋に実施したアンケートで20戸以上に雨漏りが…

マンションの修繕積立金が足らなくなる理由を間接的に明らかにした日経新聞

10/19付けの「マネー研究所|NIKKEI STYLE」で、「資産か廃虚か 日本のマンションの未来予想図」という記事が掲載されていましたので、紹介します。 style.nikkei.com 本記事を要約すると、概ね以下の通りです。 ■ なぜ修繕積立金は不足するのか? ・たとえ…

管理規約が古いと、理事長が当然には訴訟事件の原告になれない!?

顧問先の管理組合では、大規模修繕に起因する瑕疵にもとづいて施工会社に補修請求を行ったにもかかわらず、補修はおろか工事代金の返金も拒否されたため、訴訟を提起し、現在係争中の案件があります。 これに際しては、当然のことながら事前に総会を開催し、…

管理会社が長期修繕計画を作成すると、修繕積立金がさらに足らなくなる!?

顧問先のマンション管理組合(30戸)では、長らく放置されてきた長期修繕計画の更新に今年着手することになり、その業務を委託先の大手管理会社に発注しました。 先日、その更新案について説明を受けたのですが、いやはや驚きました。 このマンションの場…

管理費会計が苦しいからと言って、修繕積立金会計の剰余金組入れはNG!

管理委託費の適正化診断を依頼されたマンション管理組合の直近の決算実績を確認していたら、修繕積立金会計から管理費会計に100万円強の資金組み入れが行われていることに気づきました。 修繕積立金の使途については、国交省の「標準管理規約」で以下のよう…

【理事長のギモン】マンション内で発生した保険事故の対応は、管理会社の仕事じゃないの?

顧問先の管理組合では、マンション保険を見直した結果、他社の方が保険料の負担も下がることが分かったので、現在の契約を中途解約しようという話になり、その準備を進めていました。 これに伴い、管理会社が兼務している保険代理店も他社に変更となる予定で…

管理コスト適正化の邪魔!マンション共用設備に付帯する厄介な契約とは?

マンション管理組合の維持コストを適正化するためのコンサルティングをしていると、適正化の障害になる事象に直面することが少なくありません。 その中での「あるある事例」を2つご紹介します。 (1)集合インターホン設備が警備会社オリジナル仕様の場合 …