先日、本ブログで電子ブレーカーで管理組合から搾取し続ける業者の話を紹介しました。
その契約の主な内容を要約すると、以下のようになります。
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■ 業者は管理組合と10年間のシステム利用契約を締結。
■ 業者が電子ブレーカーの設置工事を行い、組合が電気料金の削減効果を享受する。
■ 当初の5年間は、「システム利用料」として削減額の5割を業者に支払う。
■ 残りの5年間は、「システム利用料」として削減額の2割を業者に支払う。
■ 来春、契約期間が満了する際に、「更新料」25万円(税別)を請求する。
■ もし解約する場合は、電子ブレーカーを撤去。電気料金の削減効果がなくなるうえ、ブレーカーの撤去費用として5万円を請求する。
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このマンションでは、電子ブレーカー設置によって年間15万円の電気料金の削減効果が現在得られています。
ただ、上記の通り、当初の5年間は削減額の5割(合計:37.5万円)、後半の5年間は同2割(合計:15万円)を業者に支払う契約になっています。
つまり管理組合は、合計52.5万円を業者に支払う義務があるわけです。
電子ブレーカーを買い取った場合の費用は30万円程度なので、差引き20万円強も搾取されている計算になります。
しかも、まだ交換の必要のないブレーカーを新品に交換するという理由で更新料を取るという提案が今回なされました。
これに対して、今後10年間のキャッシュフローを試算した結果、電子ブレーカーを買取った方が有利なことが分かったため、この業者の提案は断って契約を解除することを先月の理事会で決議したのです。
ところが・・・
今月の理事会で、管理会社経由でその業者から新たな提案が持ちこまれました。
その内容とは、以下のようなものです。
■ 現在の契約を解除して電子ブレーカーの買取りも選択できる。
■ その場合、既存のブレーカーの撤去費用等の違約金は一切不要。
■ 電子ブレーカーの買取費用は30万円。
聞いて呆れるとはこのことです。
思わず「はあ? 今さら何言ってるの?」と憤慨してしまいました。
きわめて品の悪い「後出しジャンケン」ですね。
「バレたらしょうがない。買い取りプランも提案してやるか・・」
という業者の本音が透けて見えます。
「そんな提案ができるなら、初めから持って来い!!」です。
しかも、当事者である業者は理事会にさえ現れず、説明しているのは管理会社です。
予想していた通りですが、今回はからずも明らかになったのは
この業者を紹介した張本人が管理会社だったいうことです。
当然ですが、この提案は受け入れられず、却下となりました。
顧問に就任して約1年。
毎月の理事会に出席しながら痛感したのは、この売主系列の管理会社は自社の利益のことしか考えてないな、ということです。
ご多聞にもれず、工事費の見積りも割高です。
しかも、元請けの立場も忘れて、説明は協力業者に丸投げです。
ただ、自社と競合する別会社の提案があると知るや否や、恥も外聞もなく条件を下げてきます。
そして、そういう管理会社には、悪徳業者が寄って来るのです。
まさに、「類は友を呼ぶ」の諺のとおりです。
こんな行為の繰り返しで、顧客との信頼関係が築けると思っているのでしょうか?
もし「当社は売主系列だからリプレイスされっこない」と思っているとすれば、時代錯誤もはなはだしいと言わざるをえません。
<参考記事>
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