マンション管理士|村上智史の「士魂商才」 

無関心な居住者が多いマンション管理組合に潜む様々な「リスク」を解消し、豊かなマンションライフを実現するための「見直し術」をマンション管理士:村上智史(株式会社マンション管理見直し本舗 代表)がご紹介します。

大手マンション管理会社からの委託費増額改定の申入れに憤慨!

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顧問先マンション(30戸)では、本年11月末をもって期間満了となる管理委託契約の更新にあたり、管理会社から7月の理事会で業務委託費の改定について申し入れがあり、9月に予定されている通常総会の議案に上程したいとの提案がありました。

 

具体的には現状の管理委託費を14%強増額したいとのことで、管理組合にとっては年間30万円強の負担増となります。

 

ただ、増額する理由について「人件費や外注費の増加のため」と簡単な口頭の説明で済まそうとしたため、増額について組合側の理解を得るべく、その経緯や理由を記載した書面を提示すべきではないかと指摘しました。

 

そのため、今月の理事会では、増額の申入れを書面にしたためて提示がなされました。

 

ところが、その内容にまるで説得力がありません・・!

 

と言うのも、

管理委託費増額の理由として挙げられたのは、下記の内容のみです。

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昨今の社会情勢(最低賃金の上昇と人材の不足)により、

清掃コストが増大しています。

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一方、今回増額になる業務項目は以下の通りで、

清掃だけにとどまらず、広範囲に及んでいます。

 ▪️ 清掃費(日常・定期)  税別 + 6.0  万円/年

 ▪️ 事務管理費       税別 +12.0  万円/年

 ▪️ 給水設備点検費     税別 +   2.6万円/年

 ▪️ 緊急対応費       税別 +   2.4万円/年

 ▪️外観目視・機能点検   税別 + 6.0  万円/年

           合計  税別 +29.0  万円/年

 

増額に伴うコスト負担増全体に対し、清掃業務の占める割合はたったの2割強です。

 

それについて問いただすと、

「外注業者からの値上げの要請を受けて、現在会社の収支が赤字である」

と言うだけです。

 

それならば、と「外注先を他社に変更するなどの努力をしたか?」と尋ねても明快な回答はありません。

 

このような調子のやり取りではとても総会までにまとまりそうにないため、

9月の総会では現条件のまま3ヶ月間の暫定契約を締結する方針としました。

 

組合としては、まず交渉準備の時間を稼ぎつつ、その間に設備管理や清掃の費用の適正金額を見極めるため、相見積もりを取得することにします。

 

<参考記事>

 

yonaoshi-honpo.hatenablog.com

  

yonaoshi-honpo.hatenablog.com

 

 

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