世間で一般に言われる「業者」という言葉について考えてみます。
ウィキペディアによると、
「同業の行為を継続、反復、独立して行う事業者」とされています。
一方、その事業者が顧客に対して「あなたのパートナーになります」と唄う企業広告も、時々目にしますね。
このパートナーの意味を調べてみると、
「共同で仕事をする相手。相棒」と出てきます。
では、業者とパートナーの違いとはどこにあるのでしょうか?
私はこう考えます。
「業者」は、あらかじめ顧客と取り決めた契約条件で、自らの業務をただ遂行すればよい。でも、パートナーは違います。
まず、顧客側に立って考えることができ、「顧客と苦楽を共にする」姿勢と覚悟があることが必要だと思います。
そして、それを顧客との契約においてもコミットすることで顧客のベネフィットをシェアする資格が生まれます。
その代わり、顧客が損失を蒙ってしまった場合にも、それを一部負担しなくては
なりません。
つまり、顧客と利害が一致するよう献身的に行動する事業者は、もはや「業者」ではなく「パートナー」の領域に達していると言えるでしょう。
その意味で、マンション管理会社が顧客である管理組合のパートナーとなるのはとても難しいと言わざるを得ません。
管理委託契約のスキームや金額を見る限り、管理会社にとって相当有利な条件になっており、両者はその利益が相反する関係にあるからです。
では、管理組合のパートナーは誰なのか?
残念なことに、現状では「その答えは限りなく空欄に近い」というのが業界の事情です。
そして、「私たちマンション管理士こそがパートナーだ」と公に宣言できる時代を創ることを目指していきます。
どうも有り難うございました!
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