皆さん、イソップ寓話の「アリとキリギリス物語」をご存知ですよね?
そこには、夏の間せっせと努力して冬に備えるアリと、夏を遊んで暮らしたため冬になると苦労するキリギリスが登場します。
多くのマンション管理組合は、あたかもこのキリギリスのような人生を強いられているという記事が掲載されています。(日経BPnet)
【掲載記事】
マンション各社の「キリギリス」路線で、修繕積立金の不足問題が深刻化
この記事を要約すると、次のようになります。
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・多くの管理組合で徴収されている修繕積立金を合計しても、30年間で必要とされる額の3割強にしか及ばない。
・また、それは国交省のガイドラインで示されている金額と比較しても5割程度にしかならない。
・このままだと、途中で積立金の額を引き上げるか、修繕工事の際に不足する金額について一時金を徴収するしかない。
・国交省も竣工当初から積立金を引き揚げ、均等積立方式に則ることを推奨しているが、マンションデベロッパーの慣行は一向に改まっていない。
・最近の建設費の高騰や消費税増税の影響を考えると、この問題は深刻。
・国交省はマンション各社に対して、もっと強力に均等積立方式を採用するよう指導すべきなのではないか。
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そのうえで既存の管理組合がこの問題を解決するには、以下の方法しかないと仰っています。
つまり、
・なるべく早く長期修繕計画を見直す
・なるべく早く修繕積立金を増額する
という2点です。
結論としてはその通り。まさに正論と言えるでしょう。
でも、その実行に当たってもっと重要なことがあります。
それは、HOW(どうやって)の部分です。
管理組合の皆さんがおカネに余裕があれば、一気に不足分を増額して均等積立方式に切り替えることも容易でしょう。
でも、それは現実的な話ではありません。
では、どうするか
まずは、毎月修繕積立金の約2倍の負担をしている管理費にメスを入れるべきです。
たいていのマンションでは、「隠れメタボ」の体質になっていることはコンサルティングで実証済みです。
管理委託費をはじめとするコストの3割ダウンを目標に適正化しましょう。
管理コストの単価や無駄な仕様を見直して適正化・合理化すれば、修繕積立金の不足分の半分くらいは解消できるでしょう。
修繕積立金だけを大幅に増額した場合に、それを一番喜ぶのは誰かを考えるべきなのです
どうも有難うございました!
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