先週末のセミナーでは、
●品質を下げずにコスト3割削減を実現する管理見直し術
●厄介なイベント「大規模修繕工事」を成功に導く秘訣
の2つをテーマに講演しました。
これらのテーマには、実は共通点があります。
それは、どちらも本質的に「請負契約」であるということ。
請負契約の特性とは、「決められた納期に、決められた価格で成果物やサービスを提供できれば、受注した側は他人にどこまで再委託しようが構わない」 ということです。
それは、すなわち
(1)成果物の品質は、発注者が最終チェックする
(2)下請け構造が2重・3重になることもある
ということを意味しています。
これを言い換えると、
(1)素人が発注者の場合には、成果物の良し悪しが判別できないというリスク
(2)元請け業者に対して値下げ交渉した場合、下請け業者にシワ寄せされ、結果として品質が低下するリスク
があるということです。
マンション管理について言えば、発注者イコール管理組合、すなわち「素人集団」ですから、これらのリスクが顕在化しやすいと言えます。
管理にしろ、工事にしろ、割高なコストをなるたけ適正水準に引き下げたいのはもちろんですが、この請負契約の構造とリスクを十分理解したうえで、アプローチすることが大切です。
そうでなければ、「安かろう、悪かろう」になってしまう危険性があります。
では、どのようなアプローチがよいのでしょう
第一には、相手と値段交渉する場合、成果物の品質をチェックする場合のいずれもその道のプロを活用するということ。
第二には、中間マージンの温床になりやすく、かつ下請け業者イジメにつながりやすい契約は避けて、なるべくガラス張りでかつシンプルなスキームにする、ということです。
重要なことは、価格と品質をいかに上手くバランスさせるかということです。
しかし、それは素人が相見積りを取ることでは決して解決しません
だからこそ、われわれプロが存在するのです。
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