マンション管理士|村上智史の「士魂商才」 

無関心な居住者が多いマンション管理組合に潜む様々な「リスク」を解消し、豊かなマンションライフを実現するための「見直し術」をマンション管理士:村上智史(株式会社マンション管理見直し本舗 代表)がご紹介します。

小規模マンションで共用部の電気料金を下げる方法とは?

 

年々上がる電気料金の削減手段として、近頃は高圧一括受電の話題がホットのようです。

でも、高圧一括受電をするには、使用電力50kwを超える一定規模のマンションでなければNGです。

ちなみに、住戸あたり平均1.3kwの使用電力と言われていますから、50Kwとは、40戸程度の規模を指します。

では、40戸以下の中小規模クラスのマンションでは何か方法はないのでしょうか?

あります

それは電子ブレーカーです。

 

マンションの共用部に電子ブレーカーを導入すると、動力系の基本料金が確実に下がります

なぜか

もともとマンションが竣工した段階では、エレベータや給排水ポンプ、機械式駐車場、自動ドアなどの動力系設備についてその電力量(KW)ベースで契約電力を決定しています。

これを負荷設備契約と言います。

つまり、これらの設備の稼働時間や頻度とは関係なく、あらかじめ設定された使用電力を単純加算した契約というわけです。

しかしながら、マンションは、企業の工場などと違って、動力設備が常に作動しているわけではありません。

たとえば、エレベータ。

1回あたりの使用で最大何秒動作するのでしょう? せいぜい数十秒ですよね?機械式駐車場も同様です。

これらの動力設備が最大連続で何分運転されるか、その際に流れる電流量(アンペア)で一旦測定し、それを電力(ワット)に換算します。

その結果、従前の契約電力量より下がるので、基本料金も下がるというわけです。

ちなみに、契約電力が1kw下がると、毎月1千円強下がります。これを「主開閉器契約」といいます。

この契約は、2000年の電力の自由化で選択できるようになりました。

電子ブレーカーは、30~40万円台で販売されていますが、この基本料金の減額効果で数年で回収できます。

法定耐用年数で15年。実際には、20年くらいはもつでしょう。

しかも、JIS規格でメンテナンスフリーです。

電子ブレーカーを導入にもっとも向いているマンションの要件としては、動力系設備が多いこと。

たとえば、エレベータ、機械式駐車場、自動ドア、シャッターなどが付設されているほど、減額効果が大きくなります。

電子ブレーカー導入のご相談はマンション管理見直し本舗でも承ります。

お気軽にご相談ください。

 

どうも有難うございました!

 

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