マンション管理士|村上智史の「士魂商才」 

無関心な居住者が多いマンション管理組合に潜む様々な「リスク」を解消し、豊かなマンションライフを実現するための「見直し術」をマンション管理士:村上智史(株式会社マンション管理見直し本舗 代表)がご紹介します。

新たな管理会社選定までの怒涛の4ヶ月間!

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先日、現在コンサルティング中の都内の大規模マンション(築27年・290戸)で臨時総会が開催され、新たな管理会社との委託契約の締結が承認されました。

 

この組合では、この春から新たな管理会社を選定するサポートをすることになったのですが、本件については事情が少々「特殊」です。

 

というのも、今年2月、現在の大手デベロッパー系の管理会社から突如更新辞退の申し出がなされたからです。

 

<参考記事>

yonaoshi-honpo.hatenablog.com

 

解約の理由として、その申入文書には「社内事情により管理業務の継続が難しくなったため」としか記載されていません。

 

また、管理組合との間でトラブルが発生していたわけでもありません。

 

この管理会社とは、20年ほど前に当初の管理会社からのリプレイスして以来の関係でした。にもかかわらず、たったの3ヶ月前の予告申し入れとは、なかなか冷淡な対応と言えます。(管理組合の申入れによって、何とか8月末までの契約延長で合意)

 

その後、組合内で管理会社選定のためのプロジェクトチームが立ち上がり、ご相談を受けて当社がサポートを開始したのが4月中旬。

 

その後、新たな管理会社の選定まで以下のようなスケジュールで進めていきました。

 

      現状の管理委託費の査定診断報告

      候補先会社の選定&見積もり依頼(5月下旬)

              ↓

      現地見学会の開催(6月初旬)

              ↓

      各社見積もり提出期限& 1次選考(6月下旬)

      各社プレゼン会&最終選考会(6月末)

              ↓

        理事会承認(7月初旬)

              ↓

        臨時総会決議(7月末)

 

計7社に見積もりを依頼した結果、引き継ぎ期間が短すぎるなどの理由で2社が辞退したため、結局5社の見積もり参加になりました。

 

また、このマンションでは設備保守点検業務を管理会社を介さず各専門業者に直接委託していましたが、査定したところ割高な業務も一部見られたため、リプレイスを機に適正化すべく委託範囲を拡大して見積ってもらうことにしました。

 

その結果、現管理会社の委託範囲だとコストアップになる可能性が高かったのですが、委託範囲を広げたことで逆に年間100万円程度削減することができました

 

また、総会承認の後、9月の委託開始まで実質1ヶ月間しかないため、管理員も継続雇用してもらうことを新管理会社に要請し、受け入れてもらいました。

 

まさに怒涛の4ヶ月間でしたが、組合内で危機感が共有されていたために団結力もあり、理事会と委員会間の連携も円滑だったため、理事会・総会ともほぼ全会一致で承認されました。

 

総会終了後には役員の方々から感謝の言葉もいただき、コンサルタント冥利に尽きます。

 

また、今回のプロジェクトに関わったことは、たいへん貴重な経験となりました。

 

<参考記事>

 

yonaoshi-honpo.hatenablog.com

  

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