本ブログで、日新火災の「マンションドクター火災保険」を先日紹介しましたが、この商品の競争力が半端なレベルでないことがわかったので、続報をご紹介します。
<参考記事>
都内の大規模マンション(築25年)管理組合の理事さんから、「今年の夏に5年間の保険契約が満期を迎え更新を予定しているが、保険料が大幅に上がりそうで悩んでいる。」ということでご相談を承りました。
そこで、保険代理店さんを通じてメガ損保を含む計5社の相見積りを取得することにしました。
その結果がこちら。
ちなみに、保険金の水準や主要な補償条件(個人賠償責任保険、施設賠償責任保険など)の条件は各社「ほぼ同じ」であり、少なくとも「現在の契約以上」のレベルになっていることを念のため付記しておきます。
上の表を見て分かることは、以下の2点です。
◆現在の保険会社を含むA~Dの4社の場合、現状の保険料に比べて負担が概ね3割アップから倍増まで大幅に上昇する。
◆日新火災の保険料だけが安く、現状の契約よりも23%負担が下がる。
日新火災1社だけの保険料が他社と異なり「桁違い」に安いワケは、このマンションの管理状況の診断結果が良好であった点にあります。
この「マンションドクター火災保険」で見積りを取得しようとする場合には、事前にマンションの管理実態やメンテナンス状況について審査を受ける必要があります。
具体的には、マンション管理士が対象のマンションに出向いて計14項目にわたってチェックして採点評価します。<診断費用は無料>
【主な診断項目】
◆法定点検の実施 ◆修繕工事の実施 ◆長期修繕計画の更新 ◆修繕積立金の設定
冒頭で紹介したこのマンションでは、この診断による評点がすこぶる良好であったため、上の表で示したような格安な保険料が提示された、というわけです。
この結果を見た管理組合の理事会はもちろん、これが本業の保険代理店も「ホンマかいな?」と最初は半信半疑の反応でした。でも、ホントなのです。
この管理組合の理事会において、満場一致でこの保険の採用が決議されたのは当然でしょう。
「マンション保険」の分野ではこれまで後塵を拝していた日新火災が、このような新商品を出したことで、業界地図もまた様相が変わってくるかもしれません。
管理組合としては、こうした業界事情を正しく認識しておくことがまず大切です。まさに「知っているか、知らないか」だけで結果は大きく変わってくるからです。
その意味では、「無関心」こそが最大のリスクと言えるでしょう。
※マンション保険の見直しポイントや業界事情については、4月のセミナーでも取り上げます。関心のある方はお申込ください。(詳細は下記ブログを参照ください。)
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