マンション管理士|村上智史の「士魂商才」 

無関心な居住者が多いマンション管理組合に潜む様々な「リスク」を解消し、豊かなマンションライフを実現するための「見直し術」をマンション管理士:村上智史(株式会社マンション管理見直し本舗 代表)がご紹介します。

LEDや電子ブレーカー以外で、マンションの電気料金を下げる方法

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マンションの電気料金を下げる方法としては大きく3つあります。

消費電力を下げる方法

基本料金を下げる方法

料金単価を下げる方法

消費電力を下げるなら、照明のLED化や不要照明の間引きが、基本料金を下げるなら、電子ブレーカーの導入という方法がそれぞれあります。

 

3つ目の料金単価を下げる方法としては、大口契約(高圧)と小口契約(低圧)の価格差を利用する高圧一括受電が代表的ですが、ある程度規模の大きいマンションでないとメリットが出にくいという特徴があります。

 

でも、50戸以下のマンションでも料金単価を下げる方法があります。

東京電力のメニューでは、「電化上手契約」と呼ばれていますが、夜間(23時~翌朝7時)の料金単価が他の時間帯の半分以下になります。<下の表参照>

 

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したがって、エントランスや共用廊下などの電灯料金を大幅に引き下げることができます。

しかし、この契約に変更するには、当然ながら「条件」があります。

それは、蓄熱式暖房機を共用部(管理室等)に設置することです。

この契約の趣旨は、暖房代がかさむ寒冷地等で、深夜帯の電力で割安に蓄熱したうえで、寒い朝にそれを放熱して暖を取れるようにすることにあります。

ただ、実際に畜暖機をそのように利用するかどうかは全く問われません。

 

「蓄熱式暖房機の設置」+「電化上手契約の申込み」によって、夜間電力の料金単価が半額以下になるメリットを享受することができるとシンプルに考えればよいわけです。



この方法を活用するかどうかのポイントは、イニシャルコスト(=蓄熱式暖房機の設置工事費)と、ベネフィット(=電気料金の削減見通し)を比較し、何年で回収できるかを知ることです。



ちなみに、畜暖機の価格は、工事費や電力会社への手続き経費を含めて30万円強です。しかも、故障が少なく20年くらいもつとも言われています。

 

電気料金が年間5~6万円安くなるようなら、十分検討に値すると思います。

 

銀行に預けてもろくに利息がつかない時代です。管理組合もコスト削減や資金運用に知恵を絞ることが必要ですね。

 

どうも有難うございました!

 

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