管理組合へのコンサルティングの際に実感することの一つは、管理人の勤務時間がマンションによって実に千差万別だということです。
管理人の時給は、首都圏ではおおむね1,000円で求人欄で募集されていますが、管理会社の採算基準は経費利益を含め1,500円~1,700円が標準的です。
たとえば、管理員1名を週5日・8時間勤務(休憩1時間含む)の仕様であれば、月額の負担は、
@1,500円/時間 ×(8-1)時間 × 5日 × 4.2週 =220,500円 となります。
100戸(3LDK中心)のマンションを想定した場合、管理委託費全体で月額80~90万円程度が妥当な水準だとすれば、全体コストに占める管理人業務の割合は3割に満たないレベルです。
でも、これが50戸のマンションだったらどうでしょう?管理委託費全体の適正額が月額50万円とした場合、全体に占める管理員業務の割合は40%を超えることになります。
日常管理に対する管理人業務の質的な貢献度が全体の4割を占めているかと考えた場合、この負担は大きすぎるように思われます。
また、50戸のマンションで管理人が日常やるべき業務をこなすのにどれほど時間が必要かと考えた場合、実質7時間もあれば持て余すのではないでしょうか?
このように、全体のコストに占める負担感のレベル(3割程度まで)や、マンションの規模に応じた管理人の業務量の2点を考慮したうえで管理人の勤務時間の目安を考えた場合、以下のような水準が妥当ではないかと考えます。
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総戸数30戸以下 : 管理人なし。
(もしくは「ほぼ日常清掃員の管理人」2~3時間勤務)
50戸以下 : 週5日・3~4時間まで(日常清掃兼務)
100戸以下 : 週5日・6~8時間まで(日常清掃兼務・休憩込み)
100戸超 : 週5日・8時間以上(日常清掃別・休憩込み)
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