マンション管理士|村上智史の「士魂商才」 

無関心な居住者が多いマンション管理組合に潜む様々な「リスク」を解消し、豊かなマンションライフを実現するための「見直し術」をマンション管理士:村上智史(株式会社マンション管理見直し本舗 代表)がご紹介します。

管理組合役員の輪番リストの作り方

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顧問先の管理組合の定期総会が今月末に開催されるのですが、次期役員候補の選定が難航しています。


役員の改選については、これまで前管理会社がアトランダムに候補者を選び上程することが慣例になっていました。

そんな中、後継の管理会社がこれまで通りのやり方で就任回数の少ない方から優先的に役員就任を要請しました。

そして、規約に定めた要件を満たす全組合員に電話連絡したにもかかわらず、空き枠が埋まり切らないというのです。

依頼された組合員としては、果たして組合員間の負担が公平なのか、今の方法でよく分からないということを理由に拒否している様子です。

また、あらかじめ自分の番がいつ巡ってくるのかが分からない状況にあることも反発を招いた原因になっていることも窺えました。

そこで、私からは輪番リストを以下の要領で作成し、総会の議案に加えるように提案しました。
【輪番リストの作成要領】
※40戸のマンション(築15年目)で、南向き住戸と西向き住戸が混在しています。

◆住戸の向き(南面と西面)、階数(下層階と上層階)で全組合員を4グループに分類する。

◆それぞれのグループから1名の候補者(計4名)を選出する。

これは選任された役員の住戸の条件によって理事会の意思決定が偏ることがないよう衡平性に配慮するためです。

◆各グループ内の輪番リストを作成する。この時、これまでの役員就任実績(回数)が少ない順に並べる。

◆4グループの輪番リストを全組合員に配布し、各自の次の就任時期が分かるように広報する。

それでも、特段の理由なく就任を拒む人が続出した場合には、「組合活動協力金」を徴収し、代わりに役員になってくれる方のための報酬に充てるなどの措置も検討が必要かもしれません。

もちろん、その場合には管理規約の改正(特別決議)が必要です。

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