マンションで、「LED照明を導入したのに、共用部の電気料金が思ったほど下がらない」という現象が起こっています。
調べてみると、確かに使用量は下がっているのです。
でも、電気料金の方はさほど下がっていない・・・。
その理由は単純で、電気料金の高騰にあります。
2年前の2012年9月に値上げされた後、今年2014年の4月に消費税率の引き上げで再度改定になったことが原因の第一です。
その結果、従量電灯料金で10%以上、低圧電力(動力)で25%以上の値上げになっています。
第二の原因として、これに、「燃料費調整額等」の高騰も加わっています。
燃料費調整単価は、ずっと上昇中で、2012年1月時点と比べて2014年8月は3円/kwhの値上げになっています。
たとえば、月間使用量が2000kwhのマンションなら、毎月6千円、つまり、燃料調整分だけでも年間7万円以上のコストアップです
要するに、今は省エネ投資をしてもその経済効果が料金ベースでは把握しづらい状況なのです。
でも、確実に省エネで使用量は減っているのですから、コスト増にならなくて済んでいるはずです。
管理組合としては、定期総会の決算報告の際に、きちんと理由を説明できるようにしておきたいものです。
これを調べるには、以前なら毎月の請求書を見比べて比較することしかできませんでした。
そういう時に、便利なツールが登場しました。
首都圏にお住まいの方なら、東京電力の「でんき家計簿」をお使いになるとよいでしょう。
※でんき家計簿の概要は、コチラの記事をご覧ください
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東京電力の「でんき家計簿」って結構使える!
かいつまんでご説明すると、使用量と料金の変動を2年前まで遡ってグラフで確認できるほか、現在の利用状況にあわせて料金プランの見直しも提案してくれます。
しかも、登録や利用は一切無料 ただし、これを利用するには東電のホームページで会員登録する必要があります。
またその際、検針票に記載された「お客様番号」等の情報が登録に必要です。
管理組合の場合には、家計簿のユーザーと契約者名が異なるため、あらかじめ委任状に管理組合の理事長印を捺印して提出する必要があります。
一度登録すれば、毎月のデータ更新毎にメールでお知らせが来るのも、気が利いてます。
よろしければ、一度お試しください。