世直し本舗|村上智史の「士魂商才!」 

無関心な居住者が多いマンション管理組合に潜む様々な「リスク」を解消し、豊かなマンションライフを実現するための「見直し術」をマンション管理士:村上智史がご紹介します。

岩波新書「生き延びるマンション」は、丹念な取材記録の集大成!

8月に発売された「生き延びるマンション」(山岡淳一郎著 岩波新書)を読みました。 著者は、多くの分譲マンションが「建物の老朽化」と「住民の高齢化」という「二つの老い」が進む中、住民の大半が管理組合活動や維持管理に関心がない状況を憂いています…

10月からのマンション保険料の一斉増額対応でテンテコ舞いだ!

すでに本ブログでも紹介していますが、マンション共用部を対象とする損害保険料が本年10月以降一斉に改定されます。 <参考記事> yonaoshi-honpo.hatenablog.com しかしながら、各社が改定後の保険料を公表したのが7月17日と大変遅かったこともあり、こ…

「マンション保険料一斉値上げ」の概要が明らかになってきた!

7月19日付の日経新聞に、「マンション保険料、最大5割高く 対象は破損多発物件」という記事が掲載されていました。 www.nikkei.com 本記事の要約は以下の通りです。 ■ 損害保険ジャパン日本興亜など大手4社は、19年10月に一斉にマンション向け保険を値上…

「管理組合自治主義」からの転換を迫られる分譲マンション

7月12日付の日本経済新聞に、「マンション管理組合 空き家に苦慮 住民の危機感薄く 専門家登用進まず」と題した記事が掲載されていました。 www.nikkei.com 本記事の要約は、以下の通りです。 ■ マンション内の空き家が問題になり、管理組合が対応に苦慮して…

週刊エコノミストの「マンション管理の悲劇」を読んで

最新の週刊エコノミスト(6月18日号)では「マンション管理の悲劇」と題した特集が組まれています。 主だった内容は、 1)マンションの管理不全を防ぐために自治体に広がる監視制度 2)高齢の区分所有者の死亡に伴う滞納や相続放棄の問題 3)廃墟と化…

マンションの組合総会が紛糾しないための予防策 それを実践するのは「誰」か?

6月3日付のダイヤモンド・オンラインで、「マンション管理組合が、紛糾しがちな「総会」を成功させるための合意形成術」と題する記事が掲載されていました。 diamond.jp 本記事の要約は以下の通りです。 ■ 組合総会ですんなり通ると思っていた議案が、思わぬ…

NHKクロ現+ 「都会のマンションに異変!」を観ましたか?

5/31に放送されたNHKの「クローズアップ現代+」では、マンション管理組合の運営リスクに関わる最新の状況が取り上げられていました。 www.nhk.or.jp この番組は概ね以下のような内容でした。 ■ マンションの空室が増加傾向になる中、所有者不明や管理費滞納…

マンション修繕積立金を均等積立方式に変更するのは容易じゃない!

5月28日付の読売新聞オンラインに、「マンションの大規模修繕費用、「均等方式」で積み立て安定…管理組合の値上げ決議が不要に」という記事が掲載されていました。 www.yomiuri.co.jp 本記事の要約は以下の通りです。 ■ 分譲マンションの多くは段階的に修繕…

そろそろ黄色信号!?マンション管理費滞納の原因でわかる不況の兆し

都内にある顧問先のマンションでは、最近管理費の滞納がジワジワ増えています。 ただ、問題なのはその件数や金額ではなく、「原因」にあります。 まだ築浅のワンルームマンション(47戸)ですが、4月末時点の滞納状況につき管理会社から以下のような報告…

自治体がマンション管理組合の運営を監視する時代が来る!?

5月13日付の日経新聞に、「マンション管理組合、自治体が監視 神戸市が認証制度」という記事が掲載されていました。 www.nikkei.com 本記事の要約は以下の通りです。 ■ 神戸市は、超高層のマンション管理組合に対する認証制度を2020年度にも導入する方向で検…

マンションの建替え・解体、いずれも「至難の業」のワケ

5月10日付の朝日新聞に、「マンション解体、いばら道」という記事が掲載されていました。 digital.asahi.com 本記事を要約すると、以下のとおりです。 ■ 新潟県湯沢町で、区分所有者全員合意にもとづき、老朽化したリゾートマンションが解体の後更地で売却さ…

5年ぶりの「マンション総合調査」結果でギモンに思ったこと

去る4月26日に、国交省より「平成30年度マンション総合調査」の結果が公表されていましたので、その内容についてご紹介します。 (1)アンケートデータの収集方法と対象 ■ データ収集の手法:アンケート調査■ 対象地域 : 全国■ 調査実施期間 : 平成30年11月…

マンションの管理規約と「住みやすさ」の関係

4月19日付の「まぐまぐニュース!」に、「それで住みやすいか?マンション共用部分にモノ置くなと叫ぶ人々 」という記事が掲載されていました。 www.mag2.com 本記事の要約は以下の通りです。 ■ まわりに迷惑にならないことまではダメ出しせず、ある程度は個…

マンション一括受電の導入は、建替えよりも「重大な事案」なのか?

Business Jounalで、「マンション、電力契約めぐる居住者への“解約強制”で紛争多発…高圧一括受電の闇」という記事が掲載されていました。 biz-journal.jp 本記事の要約は以下の通りです。 ■ 3月5日、最高裁は、「管理組合総会で高圧一括受電導入を決議して…

マンション管理は、本当に「売り手市場」に変わったのか?

Business Jounalで、「マンション購入後の管理費&修繕積立金がぐんぐん高くなっている理由」という記事が掲載されていました。 biz-journal.jp 本記事の要約は以下の通りです。 ■ この2年ほどで、マンションの管理業務をめぐる環境がガラリと変わった。これ…

東洋経済「マンション管理と修繕最強ガイド」が刊行!

当初の発売予定よりだいぶ遅れたようですが、私も監修に協力した「マンション管理と修繕 最強ガイド」(東洋経済)が先日発行されました。 見本誌が、本日手元に届きました。 私は、第5章「管理コストの見直し方法」のパートを担当させていただきました。 ■ …

マンション管理組合も避けられない!「相続放棄」と「所有者不明」という厄介なリスク

最近、「老いた家 衰えぬ街」(野澤千絵著 講談社現代新書)を読みました。 本書では、不動産に関する「所有者不明」と「相続放棄」という2つのリスクに焦点を絞った解説がなされており、大変興味深い内容となっています。 著者は、まず所有者不明の不動産…

管理会社が設計するマンション保険にありがちな「落とし穴」

3月26日付の「まぐまぐニュース」で、「管理組合が火災保険の「付保割合」を知らないマンションは危険」と題した記事が掲載されていました。 www.mag2.com 本記事の要約は以下の通りです。 ■ お金がないのに、30年以上も付保割合100%の保険をかけ続けて…

マンション管理組合も対象に!「助成金」で賢く節約する方法

現在改修工事を検討しているマンション管理組合から伺った話ですが、東京都ではLEDの導入工事について工事費について助成金がもらえるようです。 たとえば、 東京都千代田区のサイトページには、以下のような案内がなされています。 www.city.chiyoda.lg.jp …

「寿命100年時代」に対応できるマンション管理をめざせ!

2月14日付けの日経ビジネス(電子版)に、「増え続けるマンション、戸数追わない経営を」と題する記事が掲載されていました。 business.nikkei.com 本記事の要約は以下の通りです。 ■ 2018年にはマンションの発売戸数が増えたが、厳しい先行きを暗示する…

「空き家」問題が、マンション管理組合の新たなリスクに!

2月6日付けの日本経済新聞に、『マンション「空き家」深刻 管理組合なく修繕もできず』という記事が掲載されていました。 www.nikkei.com 本記事の要約は以下の通りです。 ■ マンション管理組合が機能せず、基礎的な修繕もできない物件が水面下で増えている…

「重ねるハザードマップ」ってご存知ですか?

顧問先のマンションでは、マンション保険の見直しをした際に、浸水・洪水リスクが高い地域に該当するにもかかわらず、水災補償特約が付保されていないことがわかりました。 水災だけでなく、ご自分のマンションが地震や土砂災害などによって被害を受けるリス…

マンション管理会社の「便乗値上げ」と「契約解除」の動きをどう見るか?

ダイヤモンドオンラインに、「マンション管理組合は管理会社の「委託費便乗値上げ」に対抗できるか」という記事が掲載されていました。 diamond.jp 本記事の要約は、以下の通りです。 ■ 昨秋最低賃金が引き上げられたことに伴い、マンションの管理員や清掃員…

なぜ「マンション管理士」は正業になりにくいのか?

先日、「どうなるマンション管理士 平成30年度 過去最少の受験者 合格者1,000名割る」という記事を見かけました。 www.rbayakyu.jp 本記事の要約は以下の通りです。 ・1月11日、平成30年度マンション管理士試験の結果が発表された。 受験者数:12,389名 (前…

人口減少社会で、マンションの資産価値を維持するにはどうすればいい?

毎日新聞の「経済プレミア」で、マンション管理をテーマに不動産コンサルタントの長嶋氏へのインタビュー特集記事(有料)が3回にわたって掲載されていたので、紹介しましょう。 mainichi.jp 本記事の要約は、概ね以下の通りです。 (1)売るに売れずに廃…

マンション保険にも「簡易見積りサイト」が登場!

マンション管理見直し本舗の管理委託費や設備保守点検費などに続いて、マンション保険にも簡易見積りの試算ができるサイトページがついに登場しました。 生命保険の見積りについては、ライフネット生命のTVCMがすでにお馴染みですが、損害保険は今回業界…

将来大きく値下がりしそうなマンションの特徴とは?

12月8日付けの「ザイ・オンライン」で、 「売れるマンション/売れないマンションの差は?」と題した記事が掲載されていました。 diamond.jp 本記事を要約すると、以下の通りです。 ■ どのマンションも経年的にその価値が下がっていくことは避けられないが、…

週刊東洋経済の「マンション絶望未来」を読んでギモンに感じたこと

週刊東洋経済の12月8日号では、「マンション絶望未来」と題した特集記事が組まれているので読んでみました。 特集の大まかな内容は、以下の通りでした。 ■ 新築マンション販売状況の悪化に伴う「潜在在庫」増加の実態 ■ 老朽化・廃墟化マンションの実態 ■ 20…

「積立金貧乏なマンション」が生まれるワケ

本日、ニュースサイトの「フォーブス・ジャパン」に、『「積立金貧乏」のマンションが多発する理由』と題した記事が掲載されていました。 forbesjapan.com 本記事の要約は以下の通りです。 ■ マンションの修繕積立金とは、将来の大規模修繕に備えた原資にな…

新年に発刊予定ムック「マンション管理の基礎知識」の取材を受けました!

東洋経済新報社から発行予定のムック「マンション管理の基礎知識(仮題)」の編集者から先日取材を受けました。 2年前も同様の取材を受け、当社名の掲載をしてもらいましたが、当時の版元はダイヤモンド社でした。(下の画像は、2017年版) 今回は、版元が…

日経記事「マンションの管理が崩壊するとき」は他人事ではない!

11月5日付の日経新聞に、「マンションの管理が崩壊するとき」と言う記事が掲載されていました。 www.nikkei.com 本記事の要約は以下の通りです。 ■ 東京都新宿区にある、築40年近い約80戸のマンションでは昨年の秋に実施したアンケートで20戸以上に雨漏りが…

マンションの修繕積立金が足らなくなる理由を間接的に明らかにした日経新聞

10/19付けの「マネー研究所|NIKKEI STYLE」で、「資産か廃虚か 日本のマンションの未来予想図」という記事が掲載されていましたので、紹介します。 style.nikkei.com 本記事を要約すると、概ね以下の通りです。 ■ なぜ修繕積立金は不足するのか? ・たとえ…

「マンション防災対策セミナー」に参加してみた!

先週土曜日の午前中は仕事が入っていなかったので、大手管理会社主催の「マンションの防災対策」セミナーに参加してきました。 対象は管理組合の理事でしたが、「無料招待」ということもあってか、100名くらいの参加者で会場はすでに混み合っていて盛況で…

マンション管理業者の違反行為が止まらない・・・!

10月9日付のNETIB-NEWSで、「福岡市のマンション管理業者に営業停止処分」という記事が掲載されていました。 www.data-max.co.jp この記事を要約すると、以下の通りです。 ■ 10月2日、国土交通省は福岡市の管理業者「(株)西日本ビル代行」に対し、「マンシ…

マンション管理組合のお悩み解消に役立つ新たなサイトを開設しました!

「マンション管理見直し本舗」では、このたび管理組合のお悩みを解消する新たなサービスを提供することにしました。 マンション共用部の設備の保守点検や経年劣化に伴う更新工事などの際には、管理会社から非常に高額な見積りが管理組合に提示されているケー…

マンション管理会社の金銭着服事件が一向になくならない理由

大手管理会社の「コミュニティワン」が、7月 13日付けで監督官庁(国交省関東地方整備局)より、いわゆる「マンション管理適正化法」にもとづく「指示処分」を受けたとの発表がありました。 処分理由は、管理受託している管理組合において、同社営業担当社員…

民泊の禁止だけじゃ足りない?マンション標準管理規約に潜むリスクとは

8月8日付けの産経新聞に、「大阪のマンション管理組合 グループホーム禁止と社福法人を提訴」という記事が掲載されていました。 www.sankei.com 本記事の内容は以下の通りです。 ■ 大阪市の分譲マンションで、その専有部分を障害者が暮らすグループホーム…

長期修繕計画に「漏れ」のあるマンションは要注意!

8月2日付の東京新聞に、「マンションの大規模修繕積立金 定期的に計画見直しを」と題する記事が掲載されていました。 www.tokyo-np.co.jp 本記事を要約すると、以下のような内容です。 ■マンションの維持に欠かせないのが、10数年ごとの大規模修繕工事だ。…

マンション管理組合が抱える「相続資産の承継リスク」

7月3日付けの「文春オンライン」に、「相続人が見つからない! 老朽化マンションの悲鳴」という記事が掲載されていました。 bunshun.jp この記事の要約は以下の通りです。 ・・・・・ ■ 国交省による2013年度の調査結果によると、東京都内のマンションのうち…

ポスト「サイボウズLive」問題(その2) サイボウズに任意団体向けライセンスがあった!

先日、「サイボウズLive」のサービスが来春終了することが決まったことに伴い、マンション管理組合が利用すべきグループウェアの後継候補として何があるかをご紹介しました。 <参考記事> yonaoshi-honpo.hatenablog.com ところが、 記事をリリースした当日…

東京都がマンション管理組合の運営状況の報告を義務化!?

13日付けの日経新聞に、「老朽マンションの情報一元管理、小池知事が所信表明」という記事が掲載されていました。 www.nikkei.com 記事の要約は以下の通りです。 ・・・・ ■ 東京都の小池知事は都議会の所信表明の中で、マンション管理組合に耐震診断の結…

「民泊」をテコにリゾートマンションを再生できるか?

6月15日に住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行されると、いよいよ分譲マンションでも民泊事業を行うことが法的に可能になります。 しかし、本年2月のマンション管理業協会の発表によれば、マンション管理組合で民泊容認を決議したのは1%以下とのことです。 mi…

いまだにビジネスとして確立していない「マンション管理士業」の実態

公益財団法人「マンション管理センター」が、昨年末に実施したアンケートによって調査したマンション管理士の活動状況の結果を6月1日に公表しました。 調査結果の概要は、以下の通りです。 ■ アンケート回収数 約5,560名 ※ 2015年度末時点の登録者数(…

「マンション修繕工事の資金難 」問題の本質は、業界の悪しき慣習にあり!

5月27日付の「日経マネー研究所」のサイトに、 「マンション修繕に思わぬ誤算 工事費高騰で資金難 」という記事が掲載されていました。 style.nikkei.com 記事の要約は以下の通りです。 ・・・・ ■ マンションの大規模修繕工事。ここ数年は工事費の相場高騰…

珍事!?管理会社から管理組合に解約を申入れた理由とは?

都内の大規模マンションで、新たな管理会社を選定するサポートをさせていただくことになりました。 つまり、リプレイスということです。 ただし、本件については事情が少々「特殊」です。 なぜなら、管理会社から契約更新を辞退するとの申し出があったからで…

マンション大規模修繕工事が「アプリ」で見積もれる!?

昨日、Googleアラートでひっかかった記事の中から、注目すべきニュースを見つけました。 「株式会社太陽」という施工会社が、「大規模修繕工事の見積シュミレーター」を開発したとのこと。 www.renewal-taiyo.co.jp しかも驚いたことに、 Webサイトだけでな…

国交省が公表したマンション大規模修繕工事の「相場」は参考になるか?

5/12付けの朝日新聞に、「マンション修繕、割高契約に注意 国交省「相場」を公表」という記事が掲載されていました。 www.asahi.com 本記事の要約は、以下の通りです。 ■ マンションの大規模修繕工事の際、悪質な設計コンサルタントなどが介在することによっ…

マンション一括受電業者が相次いで淘汰されている理由とは?

先日の日経新聞に、関西電力が長谷工コーポレーションのマンション電力事業を買収するとの記事が掲載されていました。 www.nikkei.com この記事を要約すると・・・ ■16年4月にスタートした電力小売りの全面自由化に伴って、関電は新電力各社と激しい販売競争…

マンション管理業界の人手不足とコストアップは深刻だ!

先般、都心の某タワーマンションのコンサルティングを受託したこともあり、コンシェルジュ派遣会社を訪問して、業界の雇用環境についてヒヤリングしてきました。 私:「最近、特に管理人を採用するのに苦労していると聞いていますが、実際いかがでしょう?」…

【理事長のギモン】マンションの大規模修繕費用が上昇する「意外な理由」

先日、ある大規模マンションの理事さんから、「長期修繕計画の大規模修繕工事費用が増えた原因を教えてほしい」とのお問い合わせがありました。 以前、他のマンションでも長期修繕計画が更新される際に従前に比べて大規模修繕工事の費用が上昇した例が見られ…